2015年11月27日金曜日

【全室】 モラと刺繍展 / 織田喜美子ぐるーぷ

ただいま「モラと刺繍展/織田喜美子ぐるーぷ」を開催しています。
当ギャラリーでは8年振りの展示となります。
きっと開催を心待ちにされていた方々もいらっしゃることでしょう。

織田喜美子ぐるーぷは中山富美子刺繍協会のグループで、
昭和55年頃から活動されている会員12名の手芸グループです。

「モラ(MOLA)」とはパナマとコロンビアの先住民「クナ族」の伝統手芸とその手法のことです。
さまざまな色や模様の布を切って数枚重ね、上から下へ切り抜いて下の布の色を見せ、
切り抜いた部分にまつり縫いをするというシンプルな作業の繰り返しで作品が作られます。




とても細かい作業の為、根を詰めると疲れて体調を壊してしまうので、
1日の間に少しずつ作り、1年程掛けて完成に至ります。
今回の展示のテーマは特に無しということですが、
前回の展示から8年の間にみなさんによって作られた力作揃いです。
その間に残念ながら退会された方達の作品も含まれています。

これだけ細かくて、長い制作時間を要し、ボリュームのある作品を作るにはかなり苦労されたのではと思い
織田先生に苦労した点をお訊きしたところ、
「どんな作品にするかアイデアを出すのも、生徒さん達に助言するのも、制作作業も、
休憩の間におしゃべりするのも楽しい。苦労することもあるかと思うけど、それを苦労と感じていないと思う。」
と仰られていました。
そんなみなさんの楽しさが作品からも滲み出ています。
展示室に入ると色鮮やかでキレイな作品が目に飛び込んで来ます。
強烈な印象を与えるモラの背景には
今でも水を得る為にジャングルに入り、川を登って水を確保するという自給自足の生活をし、
そんな環境の中でもモラを作り続け、アートへと昇華させてきたという
自信と誇りを持っているクナ族の女性達のストーリーがあります。
織田先生はそれに加えて
「中山先生はパナマまで行ってジャングルに入り、
クナ族の生活を調べてモラを勉強され、アレンジして自分のモラを作り出されました。
日本のモラの道を作った第一人者です。
そんな背景に思いを馳せながら作品を見てほしい。」と仰います。

今回の展示をご覧になれば、日々の忙しい家事をこなしながら長い年月をかけて、
こんなにも素敵な作品を作った出展者の方々にも敬意を払わずにはいられないでしょう。

是非ギャラリーでご覧になって下さい。

[期間] 11月27日(金)~12月2日(水)
[開館時間]10:00から19:00まで ※12月2日(水)は18:00終了
[入場料] 無料