2016年5月27日金曜日

第2展示室 中西敏貴写真展 ORDINARY

ただいま第2展示室では「中西敏貴写真展 ORDINARY」が開催されています。

















以前は枚方市の職員をされていた中西さん。写真部に所属していた大学時代に、当時は今ほど
「風景写真の名所」として有名ではなかったという美瑛になんとなく訪れたところ、
その風景を撮り続けたい思いに駆られ、それから18年に渡って通い続けたのだそう。
その後、2012年に美瑛へ移住され、フォトオフィス・アトリエnipekの開設、各種メディアへの
作品提供などプロカメラマンとして活動されています。
楽しみにされていた方も多いのか、オープン直後から、お客さま達が作品について
質問をする風景が見られました。

















本展のタイトル「ORDINARY」は「普段の、いつもの」といった意味の言葉です。
私たちにとっては全く非日常にみえる景色が、中西さんにとっての「日常」になったと感じられたのは、
ここ2、3年のことだそうです。
かつて特別な場所であった美瑛で生活するうち、気がつけばその特別さがいわゆる名所でなくとも、
いつも身の回りにあふれていることに気づいてからは感じ方や見え方が大きく変わったと話されていました。
そうして撮影をするときは、相手が景色でも人でも、時間を掛けて対話をしながら写真を作り上げてくことを
大切にしたい、とも。
また、ギャラリー奥の小さめの作品は写真専用の紙ではなく、アワガミという竹を原料とした
和紙にプリントされています。繊維が細かく、強さと質感からこの紙を選ばれたそう。
和紙も現代では特別な紙に思えますが、昔の日本人にとっては「ORDINARY」なもののひとつだったことを
あらためて感じます。

















本展のテーマは「日本人の美意識」。昔から日本人が目にしてきた風景から培われてきた、
美しさについての感覚や造形の魅力を写真で表現したいとのこと。
作品が「雪月花」の順に並べられていたりと、さりげなく見えるしつらえにもそうした点が表わされています。
































会場では、中西さん在廊時のみ、出展作品を収録した写真集「ORDINARY」、「美瑛」の販売を行なっております。
5月28日、29日の14時よりトークイベントも開催されますので、ぜひお誘い合わせの上お越しください。


[期間] 5月27日(金)~6月1日(水)
[開館時間]10:00から19:00まで ※6月1日(水)は18:00終了
[入場料] 無料