2016年12月23日金曜日

【全室】日伊国交150周年記念 イタリア文化会館‐大阪・枚方市共催事業 中井克巳 「アペルトゥーレひらく 展」

ただいま第1、第2展示室では
【日伊国交150周年記念 イタリア文化会館‐大阪・枚方市共催事業  中井克巳 「アペルトゥーレ(ひらく) 展」】を
開催しております。


左:「aperture ひらく 86 B」 
右:aperture ひらく 86 R」 2013年  
※写真の無断転載・複製を禁じます

中井克巳氏は1927年枚方市山之上に生まれ、大阪を中心に個展を開き、
独立美術の若手7人で「鉄鶏会」を結成するなど日本で活動されたのち
1964年よりイタリア・ミラノを拠点にイタリア美術界で活動を続け
32年間海外でご活躍されました。
1996年に山之上に戻ってからも制作を続けられ、
2013年に85歳でお亡くなりになるまで現役を貫かれました。

今回の展示は他界されてから初の個展となります。
とてもカラフルで、タイトルにもあるように「ひらく」作品がギャラリーに並んでいます。
まるで四角というかたちそのものを素材にしたかのような造形と発想が、
それぞれのパーツを開け閉めする時の動きや様子を想像させ、見ていてとても楽しく思えます。
また、作品ごとの開いたパーツ・閉じたパーツについては、
中井克巳氏のご息女、中井美訪子さんが監修されました。



初日の本日は中井美訪子さんによるトークイベント「山之上とミラノの中井克巳」が開催され、
たくさんのお客様にお越しいただきました。そのトークの一部をご紹介します。


中井氏は1964年に1年間の予定で世界一周の旅に出られましたが、
イタリアの食べ物やライフスタイルが気に入り、ミラノに留まることになりました。
1965年にイタリアでの最初の個展を開き、独特の造形や色彩はヨーロッパで高く評価されました。
しかし、70歳を過ぎてからご病気もあり、帰国。
お元気になられてからは山之上のアトリエで電気のこぎりを持ち、
再び制作を始めたそうです。

その後、2013年に大阪で行われた展示の搬入作業に向かわれる直前に
作品の全体を見直し、一部の色を青から黄に塗り直されたのが
中井氏の最後の作業になったそうです。
今回の展示ではその作品も展示されています。



トークイベントの最後に、ご来場のお客様から
「開いている時と閉じている時のどちらが完成型ですか?」
という質問がありました。
生前にもこの質問は寄せられることがあったそうで、
中井美訪子さんは、お父様が80歳を過ぎてからはこう答えていたと教えて下さいました。

「作品の前に立った人が決めること。自分で責任を取って下さい。」

是非お越しいただいて、作品の前に立ってみて下さい。



[期間] 12月23日(金)~平成29年1月4日(水)※12月29日(木)休館
[開館時間]10:00から19:00まで ※平成29年1月4日(水)は18:00終了
[入場料] 無料