ただいま第2展示室では、第11回『Quilt工房とんがりパッチワーク&テディベア展』を開催しています。
キルト工房とんがりは竹谷順子さんが主宰されている教室で、活動は20年ほど。
ご自身で作品制作をされるほか、カルチャーハウス香里が丘、ABCクラフト枚方などでもレッスンを開かれています。
竹谷さんがキルトを始められたのは、アーミッシュの人々が作るキルトや家具の魅力にふれたことがきっかけだそう。展示ではシンプルなアーミッシュキルトに加え、ハワイアンキルトやカントリーテイストのキルトなどなど、思わず目移りしてしまいます。
生徒さんは初心者の方から自己流で作られていた方など様々で、教室ではまずその人の作りたい物から作ってみて、その後基本のパターンへと進めています。
「みんな初めはバッグとか自分の作りたい・使いたいものがあるのでそこから始めることが多いです。
ただ、何の世界でも基本は大事なのでそこはきちんと身に付けてもらいたいと思っています」
大きなキルトは、縫い進めているうちに全体の形が崩れてしまうことも多いそうですが、こちらの作品は
どれもきれいなラインで仕上げられており、生徒さんの技術の高さがうかがえます。
印象の全く違うキルトなのに実は同じパターンが使われていたりと、色合わせやアレンジの巧みさも見どころのひとつです。
こちらはクリスマスをイメージしたコーナー。
展示室内にはいくつかテーマのあるコーナーが作られており、ディスプレイに使われている小物の中には
ご家族が制作された物や、お子さんが小さかった頃に使っていた物もあるとか。
「作ったものを作品単位で見せるよりも、ひとつの場面として作り上げるのが好きですね。どのコーナーにもストーリーがあって、それを表現するのにいろいろコーディネートしてっていうのが楽しいんです」
小道具の雑貨も昔からコツコツ集められたものばかりで、細部にいたるまで美意識が感じられます。
コンテストで賞を獲得したテディベアも、一体一体表情が豊かで身につけているグッズも
とても細やかに選ばれています。
「家庭や仕事が落ち着いてから教室へ来てくれる人もいて『もっとはやくから始めておけば良かった』って言葉をきくこともありますが、始めたときがその人のタイミングだって思っています。
それまで作ったことが無くても、大きなものや難しいパターンの作品、どれもみなさん「作りたい」っていう熱意で最後まで縫い上げられていますから」
自分は生徒さんに恵まれているとお話される竹谷さん。
会期中はワークショップも開催されていますので、キルト工房とんがりのみなさんの作り上げた、
魅力たくさんの会場へぜひお越しください。
■ペタンコポーチづくりワークショップ
開催日:11月24日(土)、11月26日(月) 時間指定・予約なし
所要時間:約40分
料金:1200円(税・材料費込み)
[開館時間]10:00から19:00まで ※11月28日(水)は18:00終了