峰重さんは陶芸を始めて40年。京都清水で修業され、現在は職人としての仕事をされるほか、ご自身の作品作りや八幡市の自宅で教室を開くなどの活動をされています。
本展では土の質感や色を活かした重みのある作品が並んでいます。
元々はろくろを使った華奢で薄い器を作るのが得意とのことですが
「今回は自分の展示なのであえて特技は出さずに、以前から作りたいと思っていたどっぷりとした作品を並べました。どれも手びねりで作っています」
「京都で器の職人として長く働いていたので、いざ自分の作りたいどっしりしたものをと思っていても、手が勝手に薄く作ってしまうんです。初めに習った親方のいうものを作る手になってしまっていた。その手の癖をとるのに5年10年かかりましたね。
ただ、独立するなら親方に教わったことを超えていかないといけないし、一旦それまでの技術を捨てないと新しいものが入ってこない。使う道具なんかも全部作り変えました。」
こちらは一輪挿しでしょうか、しっかりと灰がかかって小さくても存在感のある作品ですね。陶板は実際にお皿として使われているそうです。
作品はゆったりと間隔をおいて配置され、落ち着いた雰囲気が漂っています。
ぜひ会場で実物をご覧ください。
[期間] 7月31日(金)~8月5日(水)
[開館時間]10:00から19:00まで ※8月5日(水)は18:00終了
[入場料] 無料